2ntブログ

★shadows on the ground

今日もあっという間に終わりそうです。
お問い合わせ・ご利用いただきました
お客様、誠にありがとうございました。

さて、先日やっと念願叶って「黒部の太陽」を
観てきました。

裕次郎とミフネという、当時の映画界の2大スター
の共演作品、普通ならドーンとタイトルには
2人の名前がこれでもか、と出てくるかと
思いきや、キャストロールは完全に五十音順。
裕次郎もミフネも普通に流れていくだけの
オープニングタイトルに、非常に感銘を受け
ましたね。

私は実は石原裕次郎という俳優に対しては、
ほとんどその魅力を分かっていない不届き者。
対して三船敏郎という俳優に対しては、ハタチ前
にハマった黒澤作品で、すっかりその男くさい
魅力のトリコになってしまい今に至ります。

今回は、大好きなミフネさんを観てたら、それに
カラむ裕次郎にも妙に惹きつけられ最後まで
映画を堪能できました。二人だけでなく、脇の
俳優さんたちの顔も、みんな日本人らしい、
いい顔されてました。

黒部の大自然の雄大さと恐怖も、トンネルの中での
過酷な工事の閉塞感も、戦争をくぐった男たちの
仕事に賭ける情熱も、すべて大きなスクリーンを
通して観て、初めて、裕次郎が何故かたくなに
劇場公開での鑑賞にこだわったのか、分かった
ような気がしました。