劇場通りから西に一本外れたところに、その店はあります。
麵屋「Hulu lu」…ハワイアンラーメンのお店です。先月末にオープンしたばかりだとか。ラーメンの街「池袋」にもワイハーから台風が上陸した模様ですね。それにしてもハワイアンラーメン…マカダミアナッツでも入っているのでしょうか？
店の外観はちょっとお洒落な感じで、若者向けのカフェやアパレルショップのように見えます。少なくともラーメン屋には見えません。


店内は、白を基調とした明るい内装でパステルカラーのインテリア小物で装飾されています。マガジンラックにはハワイのガイドブックやらハワイの雑誌が並べられ、壁に備え付けられた大画面テレビからはハワイのビーチとそこで戯れる人々の映像が流されていました。さらに映画「フラガール」で使われていたようなハワイアンムードたっぷりのＢＧＭが店内にゆったりと流れています。
そう……、そこはハワイ。まるで、ハワイにやってきたかのような錯覚に、自分は囚われてしまいました。もっとも、ハワイに行ったことなんて一度もないんですけどね。
醤油そばの食券を買うと、カウンター席へ。厨房で働いているのは、２人の若い兄ちゃんでした。どちらも２０代後半といった感じです。日焼けしてハワイアンなＴシャツを着ているので、料理人というよりはサーファーのように見えました。
やがて、醤油そばが運ばれてきました。

ハワイアンな店で食べる醤油ラーメン…、これも和洋折衷と言うのでしょうか？とりあえず、一口食べてみます。あっさり系の東京醤油ラーメンです。濃厚魚介系や豚骨系が幅を利かせている今日この頃、この味で７５０円ならなかなか妥当なところです。このお店が事務所のあるビルの地下１階にあったら、週に２，３回は通うようになるかもしれません。
しかし、胃袋が満たされていくのと並行して、ある一つの疑問が自分の腹腔にわだかまり、その存在を大きくさせていきました。
　このラーメンのどこがハワイアンなんだろう？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　→次回に続く